ブックタイトル子どもと先生を育てる授業のABC
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子どもと先生を育てる授業のABC
1学校って何のためにあるの?学校は,一人一人の夢を育むところです。もう一方で,システム化された場所でもあります。先生一人に対して,多くの児童・生徒そして学生が学んでいます。多くの人に対して指導し学習するには効率的な場です。この機能を使うと,一人の考えが多くの人々に伝達・周知され,思うように動かすことができます。指示一つで多くの人を動かす軍隊の兵士などを育てるには,最適な場所なのです。ですから,教えることの吟味が十分になされていないと,間違った方向へ導くことになってしまいます。我が国において,教育の目的は「教育基本法」にしっかりと明示されています。個人の人格の完成と社会を形成する人間をめざして教育を受けることになります。ですから,自己を形成するとともに,人類がつくり上げてきた知的遺産を継承し,将来の社会を築くために学校があるのです。自分だけが成長するのではありません。他の人とともに成長し,誰もが幸福な社会を築こうとすることが大切なのです。世界には,学校に行きたいと願っていても,国の事情や戦争で学校へ行くことのできない子どもがいます。その子どもたちにとっても,「学校」は希望なのです。そうです,学校は「希望」なのです。子どもの希望としての学校を,私たちは地域社会と協力して,よりよいものにしていかなければなりません。そのトップランナーが「先生」です。今日も明日も,ずっとずっと学校が大好き!4※山崎正和『文明としての教育』新潮新書2007