ブックタイトル子どもと先生を育てる授業のABC

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概要

子どもと先生を育てる授業のABC

2社会で人としてよりよく生きるために1「人間」は,人と人の間で生きるもののことです。ですから,人は,人と人との間で,他の人とともに生きることで,はじめて人間らしく生きることができます。他の人とともにあることは,「人間」であるための条件です。言葉は,他の人とコミュニケーションをとるためにあります。言葉を使い,話すということは,他の人から話しかけられることを前提としています。やはりそれは,他の人とともに生きることを表しています。私が<私>であるためには,自分が<自分>であり,人間が<人間>であることを意味しています。私たちが生きる世界では,他の人なしには生きていくことはできないのです。子どもは,家族を基盤にしながら,幼児期の幼稚園や保育所など,他の人といっしょに生活する社会で生きています。その原初的な場が「学校」なのです。そこで人といっしょに生活し,楽しく,学びの場として実感できることが大切なのです。現代社会において学校のような集団で生活する場で過ごす時期は,20年近くになります。そこでは人生を豊かに暮らすために,多くの基礎を養っているのです。学校は,自分をつくっている場です。そこに生活する先生もまた,子どもとともに自分をつくっているのです。学校がみえる学校は自分をつくる場です。※伊東博『自己実現の教育-豊かな人間性の育成をめざして』明治図書1980※梶田叡一『子どもの自己概念と教育』UP選書237東京大学出版会1985※佐伯胖ほか『シリーズ学びと文化1-学びへの誘い』東京大学出版会19955