ブックタイトルとくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」

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概要

とくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」

16授業編 現場の先生方から,「道徳科の時間のまとめは,どのようにすればいいのですか。」「道徳の終末では,教師の説話を入れないといけないのですか。」といった悩みを聞くことがよくあります。 まず,道徳科の授業は,一方的に伝達する授業にならないようにしたいと考えます。そのためには,子どもたちが,道徳的価値の大切さについて,それまでの経験や体験を振り返りながら,自分との関わりの中で考え,気づいていくことができるようにする必要があります。その気づきは,それまでの子どもたちにはなかったものに気づくことであるとするなら,伝達型の授業になってしまいます。そうではなく,子どもたちに育ってきている考え方や感じ方に気づかせるのです。 その意味で,道徳科の授業でねらいとする気づきは,子どもたち自身の発見であることが大切です。中心発問では,その気づきへと子どもたちの考え合いや議論を誘い込むことが大切です。単なる読み取りや分かりきったことの発問になってしまうことのないよう,気をつけなければなりません。 そして,まとめでは,子どもたちが発見したことを押さえるとよいでしょう。まとめの上手な先生は,子どもの言葉を使ってまとめます。子どもの手柄を作るのです。一方,そうでない先生は,自分の言葉で説明したり,「説教」をしたりしてしまいます。 また,終末は,余韻を残し,意欲を高めることが大切です。ただし,決意表明をするのではありません。自分の心の中に,素敵な考え方や感じ方があることを意識し,意欲を温めていくといったところでしょうか。教師の説話も一つの方法です。ただし,短く,分かりやすくしたいものです。道徳科の授業で大切なことまとめでは◇ 道徳授業のまとめはどうする?伝えることばかりだった一道が、生徒とともに考え発見する授業ができるようになった