ブックタイトルとくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
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とくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
17授業編 道徳科の授業を進める中で,「どこで書かせたらいいのか?」といった悩みや,「書かせなければなりませんか?」といった質問を,よく聞きます。 「書く」活動は,学習指導要領にも,「自分の考えを基に討論したり書いたりするなどの言語活動を充実すること」とあるように,大切な学習活動です。「書く」活動のメリットとデメリットをよく考えて,うまく活用しましょう。 まず,メリットです。「書く」活動は,「言語活動」ですから,書くことによって,思考を深めることができます。「どんなことを考えますか。」と問われると,私たちは,ぼんやりと考えます。「発表してください。」と言われると,頭が回転し始めます。さらに,「書いてください。」と言われると,頭をフル回転させ,考えを整理しながら,順序立てて表現していくのです。 さらに,「書く」活動は,教師にとっては,一人一人の子どもが何を考えているのかを見取りやすくなります。そして,意図的な指名を行うことで,授業を深めていくことができるのも,「書く」活動のメリットです。 一方,デメリットは,まず時間がかかることです。しっかりと時間を確保して書かせるためには,1単位時間あたり,1度か2度でしょう。さらに,深く考えさせることができるということは,深すぎて,逆に,友達の意見に注目しにくくなるというデメリットもあります。自分が書いたこと,つまり,考えたことから,離れにくくなるのです。板書を活用し,手元の書いたものから黒板に注意を向け,一人一人の意見の違いを考えることができるようにしましょう。 以上のことを踏まえながら,「書く」活動を言語活動として効果的に取り入れ,「考える道徳」を進めていきましょう。その際,何のために書かせるのかを教師がしっかりと意識することや,普段から,自分の考えを豊かに「書く」ことのできる力を鍛えておくことも大切です。言語活動の充実のために「書く」活動のメリットデメリットを踏まえて◇「 書く」活動って大事?