ブックタイトルとくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
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とくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
18授業編 道徳科の授業では,子どもたちから様々な考えや意見が出されます。それらの中には,ねらいに近づく考えや意見があります。これが,話し合いの場にどんどん出るようにすることは,授業を深める上で大事なことです。 ねらいに近づく意見は,子どもたちの集団の中では,「小さな」意見です。なぜなら,「大きな」意見,すなわち,多くの子どもたちから出てくる意見は,すでに子どもたちの考え方や価値観となっているものだからです。それらは,「間違い」ではありませんが,「ねらい」ではありません。道徳科の授業を深めていくには,発問を精選するとともに,「小さな」意見が出やすいようにすることがポイントです。 「小さな」意見は,少数意見ですから,全体の場ではなかなか出しにくいですし,目立ちません。そこで,少人数の話し合い(グループトーク)が,効果を発揮します。 ところで,「グループトーク」は,隣の人と意見を交流する「ペアトーク」とは目的が異なります。「ペアトーク」は,自分の意見を言葉にして聞いてもらい,相手の意見を聞くことで,考えを整理し,思考を深めるという目的が大きいです。一方,「グループトーク」は,みんなで協力して,できるだけたくさんの意見を出すことが大きな目的です。実際,学習指導要領の解説には,「ペアでの対話やグループによる話合い」となっています。何を話し合うのかを明確にし,必然性のある話し合いにしていきましょう。 また,グループトークで出た意見を全体に出させるときも,工夫が必要です。「グループでまとめ,代表の人が発表しなさい。」では,「小さな」意見は消えてしまいます。「グループで出た意見を,全部教えてください。」とすることで,「小さな」意見は,「大きな」意見と肩を並べながら,全体の場に登場してくるのです。あとは,この「小さな」意見が,「大きな」意見とどこが違うのかを考え合うことで,ねらいに迫ることができるのです。「小さな意見」グループトークとペアトーク◇ グループトークは必要か?いい感じだね生徒同士が意見を交流している居酒屋のような「横を向く授業」ですね