ブックタイトルとくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
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とくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
19コラム 指導要録の道徳の評価を考える上で,まず大切なことは,学校の教育活動全体で進められる道徳教育の評価と,道徳科の時間の評価を分けて考えることです。 まず,学校の教育活動全体で進められる道徳教育の評価は,これまで通り,「行動の記録」で行います。 一方,道徳科の時間の評価は,道徳科の時間における児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子について評価します。 その際の評価は,「evaluation(値踏み)」の評価ではなく,「assessment(診断)」の個人内評価です。つまり,成績をつける評価でもなければ,一定の基準に達したかどうかという評価でもないということです。一人一人の子どもを,「一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展しているか。」「多面的・多角的な思考の中で,道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めているか。」といった点に注目して見取り,特に顕著と認められる具体的な状況を記述し,成長を励ますのです(「道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議」より)。 具体的には,授業中の子どもたちの発言,ノートやワークシートに書かれたものなどから,見取ることになります。実際,授業をしていると,「ああ,この子は,こんなことを考えることができるようになったんだ。」「この子の意見は,これまでと違った角度で考えているぞ。」といった場面に出会うことがよくあります。それがまさに,「評価」です。これを,一人一人の子どもについて,個人内で評価し,励ますのです。 先日,「まだ文字が書けない小学校一年生の子どもの評価はどのようにするのか。」という質問がありました。評価できないのでしょうか。いいえ,決してそうではありません。この時期も,先生方は,道徳の授業をし,その中で子どもたちの考えや意見をしっかりとつかみ,それを生かした授業を展開しています。評価をしているのです。 つまり,評価は,指導と切り離して考えてはいけないのです。道徳の評価はどうすればいい?