ブックタイトルとくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
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とくだ先生!と考える「特別の教科 道徳」
20コラム 学校における道徳教育は,道徳科を要かなめとして学校の教育活動全体を通じて行われます。当然,教育活動全体で行われる道徳教育と道徳科の時間が,関連づけられていることが大切です。学習指導要領にも,「道徳科を要として学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の内容は,第3章特別の教科道徳の第2に示す内容とする。」とあります。しかし,多くの場合,内容レベルではあまり意識されていないようです。 ある学級の帰りの会で,その日の親切を見つける取組をしていました。司会の合図で,見つけた親切を発表します。みんなの拍手で,司会はビー玉をペットボトルに入れます。この取組は,親切や優しさについて意識させる,とてもよい取組です。ところが,その学級では,ペットボトルがビー玉でいっぱいになると,何と,宿題が無しになるのです。 これでは,子どもたちは,宿題を無しにするために親切にしたり,親切を見つけたりすることになってしまいます。そうではなく,ペットボトルがいっぱいになったらフタを閉め,一人一人が手に持って南の窓にかざし,クルクル回すとよいでしょう。すると,キラキラときれいな色が表れます。「親切の心って,キラキラしているね。」「優しさって,すてきだね。」といった心を,実体験を通して育むことができるのです。 この体験が,道徳科の授業の中で,これまでは,「親切はおうちの人に言われたから。」,「先生にほめられるから。」といった考えであった子どもたちが,「親切は,キラキラした心だよ。」,「優しさって,すてきなんだよ。」などといった親切の値打ちを,自分たちとの関わりの中で自覚していくことができるのです。 つまり,教育活動全体で進める道徳教育と,道徳科の時間での学習とは,つながっていることが大切です。全体計画での別葉は,このつながりを意識するためにつくるのです。道徳教育全体計画の「別葉」は何のため?