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概要

子どもの絵の発達と道筋

10 中央右の渦巻きはリレーでぐるぐる走って回ったこと、左上の点線は入場するところ。左上は本人で、右は観客席。中央の赤いもの、左下のものはその日にあったことをかいている。運動会の日にあったことを同一画面に全部かいている(同時性)。 20 世紀初めに写真機が出まわり、新しい表現として、抽象画家のミロ(2-7)が、画面の上下関係を取り払って、「象徴期」の子どものようにばらばらに絵記号を組み合わせてかいている。 また、同時代の抽象画家パウル・クレー(2-6)も「私は子どものような表現をしたい」と言っている。1-14 「運動会」 Ⅱ 象徴期 4 歳 「ビンの中の水」:第Ⅰ期の子は、ビンの中に水があるという「存在」を表している。第Ⅱ期では水の水面をかいているが、ビンを傾けたりした時、水面がどうなるか楽しい思考をしている。山に生えている木においては、第Ⅰ期の子は、木は山の中にあるので山の中に、第Ⅱ期の子は山の斜面に木をかいているが、地面に垂直に、第Ⅲ A 期の子は、斜面でも木や家は垂直に立っていることをいおうとしている。1-15 ピアージェ(子どもの空間概念)*「ピアジェの認識心理学」波多野完治編(国土社)1965 第Ⅱ章空間の概念 53 頁より*「子どもの絵は何を語るか」東山 明・直美著(NHK ブックス863)子どもの立体や空間認識の表現の調査 115 頁 関連