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概要

子どもの絵の発達と道筋

12 展開描法の絵で、綱を引く人、周りの人もいろいろな方向から、みんな正面から見た人をかいている。 円陣を組んでいる人は放射線上に倒れたようにかく。 古代の人(2-2、2-3)の絵にも図式期の表現がよく見られる。1-18 「綱引き」<展開描法> Ⅲ 図式期 5 歳 どんぐり拾いに行った時の絵。上は斜め上から鳥ちょう瞰かん図ず的にかいた。1-19 「どんぐり拾い」 下の絵はどんぐり拾いをした山道が凸凹した道であったので、断面的にかいた。道にはどんぐりや落ち葉が落ちている。Ⅲ 図式期 5 歳 作品1-19 と同じ日にかいた絵であるが、上の絵の子は画面の上下関係がかけず、木や落ち葉や人をいろいろな方向からかいている。1-20 「どんぐり拾い」 下の子は人の顔(人)も見えるが、絵記号でかいている。象徴期の表現である。同じ5 歳児といっても、個人差があり発達の早い遅いの子がいるので配慮して指導する必要がある(発達段階はあくまで一般論であって、個々の子によって発達の違いがあり、年齢とは流動的に考える)。 この子は絵が下手なのではなく、発達がゆるやかでいずれ追いついてくる。Ⅲ 図式期 5 歳