ブックタイトル子どもの絵の発達と道筋
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子どもの絵の発達と道筋
15 田んぼは、広さを出すために上から見たように、家は側面(家も上からかいたら屋根しかかけない)からかいている。家の中の様子は、レントゲン描法で透き通してかいている。田植えをする人は横から見たように、畔にいる3 人は、畔を基底線にしてかいたので、横向いている。子どもは、画面全体としては矛盾していても、かくものの特徴が一番かき表しやすい方法で表現する。1-28 「田植え」<多視点画法> Ⅲ 図式期 小学 1 年 患者の自分は上から見たように、歯医者は側面から、上の看護師は左から、下の看護師と3 人の患者は右からかいている。おそらく、画用紙を回転させながら、一人ひとり正面からかいている。このようなかき方を多視点画法または展開描法という。1-29 「歯医者」<展開描法・多視点画法> Ⅲ 図式期 小学 2 年 「ワニ」の絵をかくのに、口は横から、背中は斜めから、4 本の足は上から見たようにかいている。大人のように、一つの視点から見えたようにかくのではなく、その特徴がかき表しやすいように、多視点から見たものを組み合わせてかいている(多視点画法)。 この時期の子どもは、見えたものをそのまま写実的にかくのではなく、知っている(記憶している)ことを絵にかく。漠然とした全体知覚が優勢の時期。1-30 「ワニ」<展開描法・多視点画法> Ⅲ 図式期 小学 2 年 父と自転車に乗って散歩に行った絵。自転車をよく見てみると、ペダルは三輪車のように前輪の車軸につき、チェーンは後輪と連動していない。ペダル、チェーン、車輪をばらばらに認識しているが、その機能のつながりは理解していないことが分かる。1-31 「お父さんと自転車で散歩」 Ⅲ 図式期 小学 2 年