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概要

子どもの絵の発達と道筋

17Ⅳ 写実の黎明期 8 歳?11 歳ごろ部分知覚が優勢で、部分的に詳しく見ることができるが、全体的には見渡せないので、矛盾のある絵をかく。羅列的な表現から、立体、重なり、奥行き、遠近などの空間的表現が出はじめるが矛盾のある表現になる。図式的表現傾向から写実的表現傾向に移行する過渡期的な時期。 図式期の絵と全く異なる表現が出はじめる。 中央の手前の人物が本人で、大玉をころがしている動作(動き)が出てきた。その向こうに友だちを重ねてかいた。 4 人で大玉をころがしたので、どうしても4人かきたくて、3 人目は地面から浮き上がり、4 人目は、申し訳程度に、頭と足だけ玉の向こうにかいている。相手の大玉は小さくかいている。人の動き、重なり、奥行き(はじめは基底線上に大玉をかいているが、後で全体を地面にして、奥に観客席をかいている)をかきはじめるが矛盾のある表現。1-35 「大玉ころがし」 Ⅳ 写実の黎明期 小学 2 年 上半身は写実的にかけたが、足の部分では意欲がなくなったのか細くなった。このように部分的にはものが見られるが、全体的にはものが見られないのがこの時期の特徴である。1-36 「友だち」 Ⅳ 写実の黎明期 小学 3 年れいめいき