ブックタイトル子どもの絵の発達と道筋
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子どもの絵の発達と道筋
19 台所で食事の用意をしている母。「きょうのおかずは何?」と言っているところ。ガスの火や鍋が詳しくかけている。左手に持つしゃもじ、器、その向こうの椅子などに重なりや奥行きがかかれている。1-40 「台所」 Ⅳ 写実の黎明期 小学 4 年 「私が船長になったらこんな船に乗りたい」という想像画。船の外形は普通にかいて、船の内部をレントゲン描法で想像してかこう、というのが指導者からの課題でかいた。船の中に、下から機関室、寝室、レストランなどを想像してかいた。この時期の子どもは、自分の思いやイメージを自由にかける表現力が育ってきている。1-41 「私が船長になったら Ⅳ 写実の黎明期 小学 5 年こんな船に乗りたい」 校舎の屋上から、周りの景色を見下ろすようにしてかいた。中央の二階建ての屋根は遠近感が出ているが、壁をかくとき、特に右側の壁の奥行きを出そうとしたが、垂直の壁を窓に影響されて傾けてかいた。左上の建物もいろいろな方向に傾いてしまった。遠近を出したいとき、どの建物も垂直な線は垂直にかくのであるが、この時期の1-42 「屋上からの写生」 Ⅳ 写実の黎明期 小学 5 年子どもは、遠近感をどのようにかくとよいのかあまり理解できていない。 この子の絵は特別でなく、半分以上の子が、遠近や奥行きを、遠近法や透視図法的に表現できず、矛盾のある表現になってしまう。遠近や奥行きのある景色をかくときは、簡単な遠近、立体、奥行きの表現の仕方を学習してから取り掛かる方がよい。