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概要

子どもの絵の発達と道筋

242 古代の絵・現代絵画との比較生物学の世界では、ドイツのヘッケルが「個体発生は系統発生を繰り返す」と言っているが、子どもの絵と古代の人の絵にも共通性が各所に見られる。古代人のかいた絵を、子どもの絵の表現から分析するのも一つの方法である。 7 世紀の古墳時代の彩色古墳の石室にかかれた絵。石室の飾りの副葬品が象徴的に羅列的にかかれているが、子どもの絵の象徴期から図式前期の絵と共通している。2-1 虎塚古墳石室壁画 香川県(江戸時代の讃岐国)で発見されたとされる銅鐸の絵。 狩りをする人と猪は横から見た視点でかかれているが、猪を取り囲む犬は、上から見た視点からかいている(多視点画法)。 図式期の子がよく使う表現。2-2 「猪を狩る人」虎とら塚づか古墳石室壁画 7 世紀初め頃 ひたちなか市教育委員会蔵[茨城県] 袈け裟さ襷だすき文もん銅どう鐸たく(国宝・部分) [高さ42.7cm ] 前2 ~前1 世紀東京国立博物館蔵Image: TNM Image Archives