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概要

子どもの絵の発達と道筋

25 古代エジプトでかかれた壁画には、「子どもの絵は何を語るか」170 頁にあるように、正面性の法則、多視点画法、遠くのものを積み重ねてかくなど、子どもの絵と共通性がある。2-5 「古代エジプトの壁画」葡ぶ萄どうの収穫(ナクトの墓壁画)[彩色・漆喰] 前1410 頃 [エジプト] 20 世紀の代表的な抽象画家クレーは、写真機が出まわり、写実よりもっと新しい表現を見出そうと、自分の子どもの絵を見て「私は子どものような絵をかきたい」と試みた。2-6 「人形劇場」パウル・クレー人形劇場[水彩・ペン・紙/ 52×37.6cm] 1923 パウル・クレー・センター蔵[スイス] パウル・クレー[スイス・1879 ~ 1940] インドの山岳民族によってかかれる壁の絵であるが、円陣を組んでいる人を放射状に展開描法でかき、建物の中を透き通してかいている(レントゲン描法)。 400 年ぐらい前から表現様式を引き継いでかかれている。2-3 「インド山岳民族の壁絵」穴の中で雨乞ご い[彩色・コンクリート壁/ 99×99cm]  1996 ミティラー美術館蔵[新潟県]サダシ・ジブヤ・マーシェ[インド・1958 ~] アボリジニの人にとっては、ワニは神聖な動物なのでたくさんかかれているが、共通して頭部は横から、足は上から胴体は斜めからかいている。一つの視点からかくのでなく、その特徴を表しやすいように、いろいろな角度からかいている(多視点画法)。子どもがかいた作品1-30 の「ワニ」と共通している。2-4 「ワニ」(オーストラリア/アボリジニ)クロコダイル[彩色・樹皮/ 118.5×68cm] 1948 ニューサウスウェールズ州立美術館蔵[オーストラリア] ミック・クバーク[オーストラリア・1925 ~]VISCOPY,Sidney&JASPAR,Tokyo,2016C1036