ブックタイトル子どもの絵の発達と道筋
- ページ
- 3/32
このページは 子どもの絵の発達と道筋 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 子どもの絵の発達と道筋 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
子どもの絵の発達と道筋
3子どもの絵の発達と道筋●子どもの絵の作品と説明● 何げなくかいた子どもの絵を、年齢順に見ていくと、発達の順序があり、発達の道筋があります。また、子どもの絵には、子ども独特のユニークな発想や思考や空間認識があり、子ども宇宙(世界)があります。子どもが絵を通して何を語ろうとしているのか、そのメッセージを読み解く手がかりになれば幸いです。 この「子どもの絵の発達と道筋」は、他の文献によって、例えば象徴期後期の4 歳児の表現を「図式期前期」と区分するなど、名称や年齢が異なることがありますが、絵の表現の発達の道筋は基本的には同じです。また、あくまで一般論であって、子どもによって異なりますので、断定的に決めつけるのではなく、子どもの絵を見たり、絵の指導をするときの参考にしてください。 また、留意してほしいのは、年齢に関係なく、なぐりがきや絵記号を並べてかくなど、独自の表現をする子もいます。アール・ブリュット(ART BRUT =フランス語・生のままの芸術)という表現もありますように、独自の表現を尊重するようにしてください。 学生・教師・研究者の皆さんが、子どもの絵の表現や認識や心理を理解する手がかりとして、本CD-ROM に掲載された子どもの絵や作品説明文を自由に活用して頂くことを願っています。 研究会、教育・心理学関係者の授業、シンポジウム、ゼミ、講演等の資料などで、2 ~ 3 点映像で映すとか、自由に抜粋して活用して頂いてもかまいません。あるいは、子どもの絵の説明や心理や発達の事例の一つとして活用して頂いてもかまいません。広く活用して頂くことを望んでいます。 絵を映すときは、レーザーポインターで絵の部分を示しながら説明すると具体的で分かりやすいです。説明文は読み上げるのでなく、ポイントだけおさえて、あとは自由に。 ただ、論文、本に作品を掲載するときは、引用文献の関係がありますので、「子どもの絵の発達と道筋」(日本文教出版)(2016 年)を引用文献の欄に掲載してください。なお、古代の絵、ピカソなどの作品(2-1 ~ 2-8)については、論文、出版物に引用・掲載するときは、著作権の問題が発生しますので、他の文献と同じように了解をとってください。 いずれも編・著者の了解をとる必要はありません。 本CD-ROM に関する「子どもの絵の発達」については「子どもの絵は何を語るか」~発達科学の視点から~東山 明・東山直美著(NHK ブックス863・日本放送出版)(1999 年)を参照して頂きますと分かりやすいです。 また、本CD-ROM の作成にあたりましては日本文教出版、岡山大学の清田哲男氏および高橋昌人氏にお世話になりました。厚くお礼申し上げます。2016 年5 月5 日神戸大学名誉教授 東山 明掲載の作品は1960 年代~ 1998 年の間に制作されたもので、絵をかいてくれました当時の子どもたちと指導されました先生方に感謝しています。※