ブックタイトル新・図工のABC
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新・図工のABC
14生きて働く知識 ? 知識及び技能 その①?「 事実的な知識」と「概念的な知識」知識や技能は,各教科等において習得するものですが,個別の「事実的な知識」のみを指すものではありません。それらが相互に関連付けられ,さらに社会の中で生きて働く知識となることが重要です。中央教育審議会の答申では「基礎的・基本的な知識を着実に習得しながら,既存の知識と関連付けたり組み合わせたりしていくことにより,学習内容(特に主要な概念に関するもの)の深い理解と,個別の知識の定着を図るとともに,社会における様々な場面で活用できる概念としていくことが重要となる」として,「知っている」という「事実的な知識」に留まらず,いつでも使えるような生きて働く「概念的な知識」へと学びを深める授業改善の方向を示しています。バラバラな知識を蓄えるのではなく,互いに関連付け,構造化された知識のまとまりです。そして,それはいつでも活用できることが大切なのです。教科の目標(1)の前半では,「対象や事象を捉える造形的な視点について自分の感覚や行為を通して理解する」として,「知識」について示しています。「覚えた!」という理解ではなく「なるほど!」というような自分の感覚や行為を通して得られる「実感を伴う理解」のことです。暗記のようにすぐに剥落してしまう知識ではなく,将来にわたって生きて働く質の高い知識を身に付けることが大切です。図画工作においては,「技能」を伴って,かいたり,つくったりすることで身に付く「知識」のことをいいます。これは,「知恵」ともいえます。自らの手や体全体の感覚を使って身に付ける「身体知」といえるでしょう。・板良敷敏,阿部宏行 『全学年・全内容を網羅した図画工作の指導と評価?わくわく どきどき楽しい授業!?』東洋館出版社 2005参考文献