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概要

新・図工のABC

192時間目育てたい力を考えよう表現や鑑賞の根幹を担う資質・能力教科の目標( 2 )には,「造形的なよさや美しさ,表したいこと,表し方など」を「考える」とともに,表現の活動を通して発揮される「創造的に発想や構想すること」が示されています。自分にとって新しいものやことをつくりだすような発想や構想のことです。また,鑑賞の活動を通して「作品などに対する自分の見方や感じ方を深めること」が示されています。これらは教科特有の「思考力,判断力,表現力等」のことを指しています。ここでいう「表現力」は,他教科等でいう「話す・発表する」などの音声やプレゼンテーションのような「説明する表現力」と考えられます。図画工作・美術や音楽科の「表現」は,領域として,「鑑賞」と並び立つ教科の中心的な存在です。自分の思いを自らの力で表現することに意味や価値をもっています。ですから,表現の活動における「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」は,表現の根幹をなすものといえるでしょう。教科の目標( 2 )の「造形的なよさや美しさ,表したいこと,表し方などについて考え」は,A 表現とB鑑賞の双方に重なる「思考力,判断力,表現力等」の資質・能力を示しています。図画工作では,この「思考力,判断力,表現力等」に関する指導事項を,A表現( 1 )の「発想や構想に関する項目」,B鑑賞( 1 )ア,〔共通事項〕のイの3か所に位置付け,「思い付く」や「考える」,「見付ける」,「選ぶ」,「感じ取る」,「イメージをもつ」などの文言で説明されています。「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」そして〔共通事項〕は,単独で指導するものではないので,常に一体的に関連させて指導することが重要です。「思考力,判断力,表現力等」って?