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概要

新・図工のABC

253時間目子どもの育ちから学びを考えよう知識はどこに?気付く・分かる・理解する各学年の目標(1)に示されている「知識」に関する能力は「気付く」「分かる」「理解する」という文言で示されており,〔共通事項〕のアにもあります。低学年は「自分の感覚や行為を通して,形や色4 4 4などに4 4 4気付くこと」,中学年は「自分の感覚や行為を通して,形や色などの感じ4 4が分かること」,高学年は「自分の感覚や行為を通して,形や色などの造形的な特徴を4 4 4 4 4 4 4理解すること」とあります。「何を」理解するかは,低学年が「形4や色など4 4 4 4」,中学年は「形や色などの感じ4 4」,高学年は「形や色などの造形的な特徴4 4 4 4 4 4」の傍点部分が大切です。中・高学年の場合の「形や色など」は「例」として取り扱われます。具体的には,「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」2(3)に示されており,「〔共通事項〕アの指導に当たっては,次の事項に配慮し,必要に応じて,その後の学年で繰り返し取り上げること」と示されています。低学年では「いろいろな形や色,触った感じ(質感)など」,中学年では「形の感じ,色の感じ,それらの組合せによる感じ,色の明るさなど」,高学年では「動き,奥行き,バランス,色の鮮やかさなど」を捉えることとしています。〔共通事項〕のイの「形や色などを基に,自分のイメージをもつこと」の「イメージをもつ」は「思考力,判断力,表現力等」といえます。〔共通事項〕は「指導事項」として「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」として,表現や鑑賞の活動を通して「指導すること」として取り扱うことになりました。また,〔共通事項〕のアとイは順序性をもつものではありません。相互に関連し合っていることを踏まえて指導することが重要です。