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概要

新・図工のABC

28中学年の子どもの姿想像力を働かせることを楽しむこの時期の子どもは,ある程度対象との間に距離をおいて考え,そこで気付いたことを活用して活動することができるようになります。表現の活動においても,表し方を工夫することに意欲を示したり,想像したことを表すことに夢中になったりします。手などの働きも巧みさを増し,扱える材料や用具の範囲も広がってきます。個性的な表現も際立ち,多様な試みが行われます。同時に友だちの発想やアイデアを利用したり,表し方を紹介したりするなど周りとの関わりも活発になります。造形遊びをする活動では,友だちとともに活動することを楽しみ,目的や面白さ,楽しさ,簡単なルールなどを共有しながら遊ぶようになります。また,自分の体より大きな材料を使ったり,広い場所や狭い空間などを利用したりしながら活動するようになります。絵や立体,工作に表す活動では,興味や関心の対象が広がり,ある程度対象を客観的に捉えられるようになります。一方,夢や願いをかいたり,冒険心に富んだ表現を試みたりするなど,想像力を働かせることを楽しむ姿が見られます。扱う材料や用具の種類が増えるので,自分の表したいことに合わせて材料や用具を使うことができるようになります。友だちの発想を意図的に取り入れたり,教え合ったりしながら表し方を工夫する姿も見られるようになります。指導に当たっては,材料と関わる中から生まれた気付きやイメージを基に,発想したことを自然な形で交流できるように場を設定したり,「つくり,つくりかえ,つくる」といった新しい試みを保障し意欲的に活動できるようにすることが大切です。