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概要

新・図工のABC

293時間目子どもの育ちから学びを考えよう「 感じ」を捉える中学年この時期の子どもは,対象や出来事に対して,自分の気持ちや考えを具体的にもつようになります。形や色などについては,単に区別するだけでなく,「三角形は鋭い感じがする」「赤い色は元気な感じがする」など,対象の感じまで分かるようになってきます。また,自分の行動を理由付けて説明したり,そのときの気持ちまで伝えたりするなど,事実と気持ち,原因と結果を関連付けられるようになります。イメージについても,自分が表現したいことを自分の言葉で説明する姿も見られます。それは,絵の具を混ぜたりするときに変化する色の原因と結果を捉える感覚であったり,「やさしい感じを表したい」と説明したり,あるいはのこぎりで板を切るなどの行為を通して「知識」を身に付けている姿のことです。中学年の子どもが捉える形や色などの知識は,「形の感じ,色の感じ,それらの組合せによる感じ,色の明るさなど」の造形的な視点で「分かる」ことを意味しています。表現や鑑賞の活動においては,形の柔らかさ,色の冷たさ,色の組合せによる優しい感じ,色の明るさの違いから生まれる大小や前後の感じなども分かるようになることが示されています。「思考力,判断力,表現力等」に属する「イメージをもつ」では,形や色の感じ,自分の思いや経験などを手掛かりにして,具体的なイメージをもつようになります。さらに,友だちと話し合ったりして,一層発想や構想を広げることも特徴として挙げられます。また,指導計画の作成と内容の取扱いの2(2)では,どの学年においても表現及び鑑賞の指導を通して〔共通事項〕のアとイの関わりに気付くようにすると示されています。「いい感じ!」をもっと  ? 中学年と〔共通事項〕 ?