ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

新・図工のABC

30高学年の子どもの姿創造しようとする態度を養うこの時期の子どもは,社会的な情報を活用して考えたり,直接体験していないことに思いを巡らせたりすることができます。そして,様々な視点から自分の行動や考えを検討したり,友だちの立場になってその心情に思いを巡らせたりするようになります。表現や鑑賞の活動においては,筋立てて表現したり作品などを分析的に鑑賞したりするようになります。また,自分の作品や発言を第三者的に振り返ったり,集団や社会との関係で捉えたりするようになります。このため,ある表現形式に対して苦手意識をもったり,感じたことや考えたことについて話すことを躊躇したりすることもあります。表現においては,自分なりに納得いくまで取り組む姿も見られます。一方で,友だちや他の人からの発言や反応がときとして学習意欲を左右することがあります。造形遊びをする活動においては,周りの人や環境などと関わりながら考えたりするようになるので,活動では広い場所を使ったりルールを基に楽しんだりするようになります。そこでは,出来事と理由を関連付けて考えたり,これまでに得た技能を活用したりします。絵や立体,工作に表す活動においては,考え方や行動などに個性的な面が育ってくると同時に,他者の立場からものごとを見たり考えたりできるようになるので,社会的な話題を作品の主題にしたり,流行の形や色を反映させて表したりする姿も見られるようになります。 6年間の学習を通して,形や色などに能動的に関わり,夢や願いをもって,豊かな生活を創造しようとする態度を養い,主体的に人生を歩んでいけるようになることを願っています。