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概要

新・図工のABC

313時間目子どもの育ちから学びを考えよう文化的な広がり 思考の深まり  ? 高学年と〔共通事項〕 ?造形的な視点を豊かにするこの時期の子どもは対象や出来事から特徴を取り出したり,それを言葉に置き換えて説明したりすることができるようになります。結果を予想したり,条件を基に可能性を検討したりするなど,論理的な進め方が可能になります。例えば,「ここは動いている感じにしたいから勢いよくかこう」など,意図をもって表現することができるようになります。高学年では文化に影響を受けた感覚や造形的な見方や考え方なども含むようになります。自分の感覚や行為を通して,形や色などの造形的な特徴を造形的な視点として理解します。材料や用具,学習活動などに応じて,形や色がもつ方向感,時間的な変化による動き,大きな建物の量感や奥行きの感じ,つり合いや調和,色の鮮やかさやにぶさ,表面の材質感の違いなどを理解するようにすることが考えられます。自分のイメージをもつことに関しては,外観から立体の構造や空間を把握したり,心に描いた情景や像などから形や色を考えたりするなど,具体的な特徴に即してイメージすることが示されています。さらに,友だちとイメージを共有し,考えを伝え合いながら表現や鑑賞の活動に展開しようとします。指導の手立てとしては,自分の表現で大切にしたい主題を焦点化させたり,簡単な絵にかきとめたりすることが考えられます。鑑賞の活動においては,作品から得た自分の印象や情景,全体的な感じなどを,形や色などの造形的な特徴に着目して説明したり,友だちと話し合う根拠にしたりできるようになります。