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概要

新・図工のABC

38プロセスでしか学べないこと~深い学び   ? 指導計画の作成と内容の取扱い1(1) ?実感を伴う学び図画工作では,題材のはじめに先生から出された提案(課題)を基に,つくりたいものやこと,表したいものやことなどをイメージして自ら「主題」を見付け決めることを大切にしています。その上で先生は一人一人の子どもが「造形的な見方・考え方」を働かせて,造形的な創造活動に取り組むことができるように支援します。例えば,表現の活動においては,発想や構想に関わる能力を高めるために,材料や場所と関わる中から生まれた気付きや発想を交流したり話し合ったりできるよう,グループで行う学習を設定することが考えられます。また,創造的な活動を通して技能を高めるために,前学年までの材料や用具についての経験を生かし,その中から適切なものを選んだり,材料や用具の扱いに慣れたりすることで表し方を工夫するなどの学習が考えられます。鑑賞の活動においては,子どもが自分で見付けたよさや面白さに自ら気付き,それを表現や鑑賞に生かすことができるようにします。また,子どもが「造形的な見方・考え方」を働かせて,作品などから自分なりの意味や根拠をもって,話し合う学習なども考えられます。いずれにしても造形的な創造活動に取り組むためには「つくり,つくりかえ,つくる」という学習過程が大切です。また,子ども自身が学びの実感がもてるように,先生が教える場面と,子どもが友だちとともに学び合う場面を関連させて設定することが重要です。・文部科学省初等中等教育局教育課程課「図画工作科において育成を目指す資質・能力」『初等教育資料 No.947』東洋館出版社 2016参考文献