ブックタイトル新・図工のABC
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新・図工のABC
40先生の工夫は「どこから」「どこまで」 ? 指導計画の作成と内容の取扱い1(4) ?先生の自主的な創造活動昭和22年の学習指導要領以降の民主主義を標榜する戦後の教育には,先生自身の自主的な教材がよしとされた時代がありました。デューイの経験主義を基にした生活単元学習などが持て囃されました。この当時から図画工作においても「題材開発」は,そのまま先生の教材研究の広さや深さを示しました。子どもの作品を見ただけで「〇〇先生」の指導だと分かるような授業実践が時代をリードすることとなりました。図画工作の時間は先生にとっても「創造の場」なのです。学習指導要領は「教育課程の基準」としてありますが,先生の自主的な編成の範囲は,どこからどこまでなのでしょうか。「授業」の展開の主体者は「先生」です。ですから,授業づくりの主体者は「先生」です。そして,「題材」を決めるのも「先生」です。「題材」は学習指導要領の趣旨を踏まえて,子どもの実態などを加味して先生自身がつくるものです。教科書に示されている題材は「例」です。教科書の題材に拘束力はありませんが,学習指導要領の趣旨を踏まえていますから,題材として実施することができます。この先生自身の「創造の場」が,時に,絵の題材が年間計画のほとんどを占めてしまうことにもなります。だからといってそれでよいのでしょうか。指導計画作成と内容の取扱いの1(4)には,工作の授業を絵や立体の授業と同等に行うことがこれまで同様に示されています。年間で子どもの資質・能力を計画的に育成する「カリキュラム・マネジメント」の観点からも,「指導計画」は「学年」「学校」で責任をもって計画するとともに,全教員で計画を共有し指導に努めることが大切です。