ブックタイトル新・図工のABC
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新・図工のABC
42他教科との関連 ? 指導計画の作成と内容の取扱い1(7) ?つくっていたら同じ?新学習指導要領の第1章総則の第2の4( 1 )に示されている「生活科」との関連を受けて,指導計画の作成と内容の取扱いの1( 7 )に,低学年における他教科との関連を図るように示されています。特に入学当初においては,合科的・関連的な指導や柔軟な時間割など,幼児教育との円滑な接続などスタート・カリキュラムの重要性を示しています。生活科や他教科との関連の中で,注意しなければならないことは,「つくっていたら同じ」という表層的な考え方ではいけない,ということです。宮坂元裕は著書『「図画工作」という考え方』*1で,「生活科との攻防」と題して平成元年の学習指導要領での秘話について記しています。材料を基にした造形活動や,形や色の意味やつくりだす喜びを大切にしているのが図画工作です。つくること,絵をかくことそのものが教科の本質なのです。つくること,絵をかくことが目的化して「絵で4表す」というような方法として扱うことではありません。入学当初の教科書の題材は「すきなものかこう」「おひさまにこにこ」などがあります。幼小の接続や連携においては,子どもの目線で「学び」を考えることが重要です。ですから,小学校では,幼児期を幼稚園や保育所で過ごしてきた子どもを生活科だけではなく全教科等で円滑に接続する工夫が必要です。特に図画工作科は「造形的な創造活動」を基に,入学当初から子どもの資質・能力を育成する活動を取り入れることができる教科です。*1 宮坂元裕 『「図画工作」という考え方』黎明書房 2016・ 阿部宏行『いっしょに考えよう 図工のABC』日本文教出版 2012参考文献