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概要

新・図工のABC

434時間目これからの授業を考えよう心を動かす形や色  ? 指導計画の作成と内容の取扱い2(2)(3) ?形や色などに関する指導低学年の〔共通事項〕は,「ア 自分の感覚や行為を通して,形や色などに気付くこと」となっています。中学年は「分かる」,高学年は「理解する」という文末で示されていることから,アは「知識」に関する記述であることがわかります( 詳しくはP25)。また, 現行の学習指導要領では,〔共通事項〕が「自分の感覚や活動を通して」でしたが今回の改訂では「自分の感覚や行為を通して」になっています。活動全体から「行為」そのものに具体化されたといえるでしょう。〔共通事項〕のアに示された「知識」に関しては,指導計画の作成と内容の取扱いの2( 3 )で形や色,感触などの知識に関する具体が示されています。また,〔共通事項〕のアの指導に当たっては,必要に応じて,その後の学年で繰り返し取り上げることで,定着を図ることを求めています。しかし,上記の「知識」だけを取り出して,教えることは意図していません。「自分4 4の感覚や行為を通して」とあるように,主体的に造形活動に取り組む中で自らの感覚を基に能力を発揮して獲得するものであるからです。低学年の〔共通事項〕のアは「形や色などに気付く」,イは「自分のイメージをもつ」となっています。ア,イに順序性はありません。直観的で全体的に形や色などを捉えつつ,気付いたことを分析的に考えたり,全体を明確にしたりしながら表したいイメージをもったり,また気付いたりと往還的に働く資質・能力といえるでしょう。