ブックタイトル新・図工のABC
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新・図工のABC
46心の居場所 ? 指導計画の作成と内容の取扱い2(4)(5) ?自分が好き!子どもは「今の自分が好き!」といえる自分を思い描いています。それは自己肯定感・自尊感情の高まりの姿といえます。図画工作では,かくことの楽しさ,友だちと喜びを共有できる楽しさとともに,自分のよさが認められる喜びを大切にしています。子どもは,今を生きています。そして,「私の存在を認めて下さい」「私は価値ある人間ですか?」「生きていることに,どんな意味を持っていますか?」と,私たちに大人に問い返しています。あなたは,その問いに答えられますか? 授業を進めるごとに,子どもに近づき寄り添う指導でなくてはなりません。今日はどれだけ子どもの思いに近付けたでしょうか?子どもと先生の関係性第一に,子ども自身が,自分のことを表現できる環境が教室にあるでしょうか。禁止事項が多いと,子どもは先生の顔色を窺いながら,行動を規制します。もちろん,基本的なルールを逸脱してはいけませんが,何もかも先生がルールであるかのような学級では,子どもの思いと先生の思いの間にずれが起こります。ずれが前提にあるようでは,子どもは本心を表しません。子どもの表情や声にならないつぶやきを受け取り,笑顔で返す先生が,子どもの心の拠り所になるのです。子どもにも,大人にも,居場所が必要です。自分の「席」があることです。それは,物質的な椅子ではありません。心の居場所となっているかです。図画工作は,子どもが自分自身を素直に表すことのできる素敵な教科です。