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概要

新・図工のABC

474時間目これからの授業を考えよう活用することで  ? 指導計画の作成と内容の取扱い2(6) ?材料や用具と技能指導計画の作成と内容の取扱い2( 6 )には材料や用具に関する記述があります。これまでと同様に,低学年では「土,粘土,木,紙,クレヨン,パス,はさみ,のり,簡単な小刀類など」の身近で扱いやすいものを用いることとし,中学年では「木切れ,板材,釘くぎ,水彩絵の具,小刀,使いやすいのこぎり,金づちなど」を,高学年では「針金,糸のこぎりなど」が示されています。これらの材料や用具は,必要に応じて,当該学年より前の学年において初歩的な形で取り上げたり,その後の学年で繰り返し取り上げたりして技能の定着を図ることが大切です。学校によっては,近隣にある自然材や人工材などを材料とすることもできるでしょう。材料の収集に当たっては,保護者や地域の人に協力を要請するなどして子どもがふれる材料を幅広く用意するなど,造形活動の充実を図るようにします。用具に関しては,2( 6 )の他に2( 7 )に「児童や学校の実態に応じて,児童が工夫して楽しめる程度の版に表す経験」とありますから,彫刻刀を使用することもできます。針金を加工・操作する際にはペンチで切ったり,細かに曲げたりするときはラジオペンチを用いたりして意図した形をつくることができます。用具は,用途に応じて使うことで,思いを実現するための頼もしいパートナーになります。指導に当たっては,子どもの実態を踏まえ,安全に十分配慮することが大切です。また,日頃より材料や用具の保管や整備などに努めましょう。・ 阿部宏行『いっしょに考えよう 図工のABC』日本文教出版 2012参考文献