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概要

新・図工のABC

50創造することの大切さ  ? 指導計画の作成と内容の取扱い2(11) ?理解する素地をつくる著作権など,著作者の創造的で固有の知的財産としての作品などを大切にしようとする態度について,指導計画の作成と内容の取扱いの2(11)で「創造性を大切にする態度を養う」としています。改訂の目標の改善のアにも「育成を目指す資質・能力の三つの柱それぞれに『創造』を位置付け,図画工作科の学習が造形的な創造活動を目指していることを示す」として「創造」することを重要視しています。このことは中学校・高校美術で示されている,美術文化の理解につながる素地となるとしています。私たち人類は,文明・文化を,それぞれの時代において,国や地域で発展・深化させて互いに影響し合った結果として今があります。時には模倣することもありました。国際化が進む時代において,互いの文化を尊重しながら,自分たちの文化を理解し,継承や発展,そしてさらに創造していく力を身に付ける必要があります。創造することの価値に気付くこと,その価値を大切にする態度の育成が求められています。「 真似る」を超えて私たちは,身の回りの人の行動を「真似る」ことで概念や様式を身に付けています。真似る楽しさもありますが,それだけでは,真似ることに安心して,それ以上に創造する意味や価値を見出せないままの,受け身の状態に留まってしまいます。好きなアニメのキャラクターをかくことは否定しませんが,いつもそこに留まるのではなく,創造することの意味を,著作や知的財産から考えてみることも大切です。「そのキャラクターは,初めに考えた人がいろいろ想像してつくったものだよ」「あなたも,自分なりの登場人物を考えてみようよ」