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概要

新・図工のABC

575時間目授業改善に向けて子どもの活動の姿から読み取る評価学びを評価する「作品」は活動の過程を経て生み出された結果です。「結果」から子どものよさを読み取ることもできますが,授業の中では,目の前の子どもの姿からよさや可能性を見取ることが大切です。意欲や関心など情意的な側面も含めて評価することができるので一層重要です。活動中の姿を評価することは,指導(支援)するときの手がかりを得ることになります。ですから「指導と評価」は常に一体なのです。今回の目標の改訂では三つの柱から導き出された「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の資質・能力から中央教育審議会の答申では「育成を目指す資質・能力の整理」として掲げられているだけです。例えば,「知識」であれば,造形的な創造活動を通して理解しているか。「技能」であれば,表し方を工夫して表したりする技能を身に付けているか。表現や鑑賞を通して育成する「思考力,判断力,表現力等」の(発想や構想)であれば,表したいことを思い付いたり,考えたりしているか。(鑑賞)であれば,作品などの形や色などから,よさや美しさなどを感じ取ったりしているかが考えられます。「学びに向かう力,人間性等」の(態度)であれば,主体的に表現や鑑賞の創造活動に取り組もうとしているかが考えられます。「態度」に関しては,学期や複数の題材を通す中で,評価することが大切です。ランク付けの評価や「評価のための評価」になることのないよう指導の充実とともに評価の信頼性を高めることが重要です。現時点では,評価規準や評価方法などは公表されていませんから,今後の動向を見極めることが重要です。