ブックタイトル新・図工のABC
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新・図工のABC
4「教える」から「学ぶ」へ未来を切り開く資質・能力の育成中央教育審議会から出された答申*1において,2030年以降の未来を見据えた育てたい子ども像の一つとして,「変化の激しい社会の中でも,感性を豊かに働かせながら,よりよい人生や社会の在り方を考え,試行錯誤しながら問題を発見・解決し,新たな価値を創造していくとともに,新たな問題の発見・解決につなげていくことができること」をめざしています。これまでの学習指導要領は,各教科等において「教員が何を教えるか」という観点を中心に組み立てられており,「一つ一つの学びが何のためのものか,どのような力を育むものか」は明確ではありませんでした。この課題を踏まえ,内容の習得だけでなく,学習の過程を通して,子ども自身が自らの資質・能力を育てていく態度を育成することが重要になります。今回の改訂は,幼稚園から高等学校までの教育を通して,どのような能力を身に付けるのかという学びの「出口」を明確に示すことが重視されたのです。例えば,低学年での「消防車の絵をかく」という授業を想像してみて下さい。どんな資質・能力が育つのか,何をねらいにして授業を構成するのかによって,子どもが発揮する資質・能力は違ってきます。ホースから花の種が出たとしたら,画面いっぱいに,花が咲くかもしれませんね。感性を働かせながら,新たな価値を創造する授業像や子ども像を考え,指導の改善につなげてみませんか。*1 文部科学省 『幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)』 2016