ブックタイトル心の復興を支える アーク・ノヴァ
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心の復興を支える アーク・ノヴァ
■建築家×彫刻家▼磯崎新(いそざき・あらた)建築家。1931年大分県大分市に生まれる。東京大学工学部建築学科卒。同大学院建築学博士課程修了。32歳で磯崎新アトリエを設立。大分県立大分図書館、つくばセンタービル、ロサンゼルス現代美術館など国内外の建築を数多く手がけ、ポストモダン建築を牽引した建築家として知られる。現在は活躍の場を海外に移し、実験的な建築を試みている。日本建築学会賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞など受賞歴多数。▼Anish Kapoor(アニッシュ・カプーア)1954年、インドに生まれ、現在はロンドン在住の現代彫刻家。さまざまな素材や表現方法を用いて、見るものの視覚に強く訴える作品を多く発表している。1990年のヴェネツィア・ビエンナーレではイギリス代表として出展し、2000年賞を受賞。1991年には50歳以下のイギリス人もしくはイギリス在住の美術家に対して贈られるターナー賞を受賞している。日本では金沢21世紀美術館などに作品が所蔵されている。「構造は?」「音響は?」「客席は?」「雨が降ったら?」「非常口は?」前例はない。問題山積。巻工房」による監修のもと、市民参加のワークショップによってつくられた。材料の杉材は、津波の塩害と地盤沈下によって立ち枯れし、伐採された瑞巌寺の参道杉。震災の記憶を新たな形で残そうという取り組みだ。プログラムは、ルツェルン祝祭管弦楽団による弦楽六重奏などクラシックをはじめ、歌舞伎、神楽、狂言、ジャズ、東北の子どもたちで結成された「東北ユースオーケストラ」の演奏、坂本龍一と大友良英(NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽担当などで知られる)の共演など多岐にわたり、来場した地元の人々との交流が進んだことはもちろん、世界的にも注目度の高いイベントとなり、東北と世界とを音楽でつないだ。翌2014年は「ルツェルン・フェスティバルアーク・ノヴァ2014 in仙台」と題し、仙台市内にて開催。前年にも増して豪華な顔ぶれが揃ったほか、「相馬子どもオーケストラ&コーラスによるオープン・リハーサル・コンサート」や「親子で歌うワークショップ」などの教育プログラムも充実し、より地元の人と密につながる構成となった。また最終日の「仙台フィルハーモニー管弦楽団スペシャル・コンサート」のチケットは早々に完売するなど、大盛況のうちに幕を閉じた。「たった数年で、すでに震災の風化が言われています。でも『私たちは忘れていませんよ』と、被災された方々に伝えたい。そのためにも現地へ行き、地元の方々と直に触