ブックタイトル心の復興を支える アーク・ノヴァ

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概要

心の復興を支える アーク・ノヴァ

被災地で開催すること。それこそが、「私たちは震災を忘れていない」というメッセージ。れ合うことが大切だと考えています。次回の予定はまだ立っていませんが、『まれびと』として芸術の力で人を癒やそうという初心を忘れず、今後もさまざまな角度から支援を続けていきたいですね」梶本さんを介して、音楽家、建築家、彫刻家たちが協働してつくり上げたアーク・ノヴァ。それぞれの枠を飛び越えて成し遂げたこのプロジェクトは、多くの人の心の支えとなったことだろう。「松島で開催した2013年。会場に来てくれた子が、じっとアーク・ノヴァの天井を見上げていたんです。『何を見てるの?』と尋ねると『天井がすごく高くて、面白い形をしている』と言いました。さらに『自分の周りでもたくさんの人が死んで、毎日ガレキばかり見ていた。だから余計にこの空間が不思議で、楽しい。そして、知らない外国の人たちが自分たちのことを心配して、こうしてここに来てくれたことがとてもうれしい。頑張っていかなきゃと思えるようになった』と話してくれたんです」やってよかった―。そのとき、梶本さんは確かな手応えを感じたという。「アーク・ノヴァという極めて独創的な造形作品の中で、音楽をはじめとしたさまざまな芸術を楽しむ。まるでサーカスのように自由に、空間のみを携えて被災地に多様なエンターテインメントを届ける。それが『今』の私たちにできる『何か』だと思うのです」