ブックタイトル図画工作のあれこれ
- ページ
- 3/36
このページは 図画工作のあれこれ の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 図画工作のあれこれ の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
図画工作のあれこれ
多くの小学校の先生方は、実際に美術表現に関わった経験をほとんどおもちではないでしょう。「図工は他の教科と比べて自信をもって児童を指導することが難しい」と感じているのではないでしょうか。本冊子の第1部は、そのような図工の授業に関する悩みや問題について簡潔に答えた問答集となっています。また、図工では材料や用具を用いて具体的な表現をしていきますから、知識と同時に「製作に対する実感」がとても大切です。多くの先生方がおもちの図工教育に対する悩みのほとんどは、自らの製作実感の不足ゆえに生じているといっても過言ではありません。先生方には日頃から時間を見つけて、実際に絵の具を使ったり粘土に触れたりなどしながら、自分自身で表現する時間を少しでも設けていただきたいと思っています。たとえば、先生自身が児童と一緒に同じ題材に取り組んでみるなど……。表現体験を日頃から少しずつでも積み重ねていくことで、児童の様々なつまずきを実感としてとらえる力が培われます。そのため、冊子の後半に絵の具や粘土などの基本的な解説も加えました。この冊子は本当にささやかなものですから、先生方のご要望に十分には答えられていないかもしれません。しかし、これをきっかけに図工の授業を見つめ直したいと思っていただければ幸いです。埼玉大学教育学部芸術教育講座美術分野教授小澤基弘1