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概要

図画工作のあれこれ

Q&A表現への最初の一歩、それを踏み出せるような言葉がけや環境づくりが大切です。題材の意味や目的がよく掴めていない子どもに対しては個別に対応し、それが掴めるまで丁寧に説明してあげましょう。また、自信のなさや失敗への不安ゆえに慎重になりすぎて製作に取り組めない子どもには、ともかく表現に着手させることが肝要です。このような子どもたちは、たいてい真っ白い画面に対して一種の恐怖感を抱いています。ある程度考えさせる時間も必要ですが、はじめにイメージありきではなく、絵を描く場合には一本の線とか一色での彩色……というように、画面にとりあえず何かの痕跡を加えるように推奨する方がよいと考えます。最初の痕跡が次の行為を自然に呼ぶことでしょう。それを繰り返していけば、少しずつ表現することが楽に感じてくるはずです。うまくできなかったらどうしよう……真っ白い画面は恐怖感を抱かせる。一本の線、時にはシミなど何かしらの痕跡を加えると……痕跡からイメージが生まれて次の行為を呼ぶ。そこから更にイメージが膨らみ、どんどん絵が展開していく。4