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概要

造形のABC

32題材名を工夫する黒板に提示する題材名を工夫すると題材名には,学級の全体に伝える提案の役割があります。題材の多くは「題材名」として,板書され,子どもたちに提示されることになります。教科書の題材4名は,正しくは「題材例名」です。どのような「題材名」にするかは授業者に委ねられています。題材名の提示とともに,子どもの意欲を喚起する提案が必要です。ですから,題材名は,題材の内容を伝えるとともに,やってみたいという意欲を喚起させることが大切です。先生の話を聞いた子どもたちから「やってみたい」「早くつくりたい」と口々に出てくるようになったら,授業はほとんど成功です。あとは,支援の体制を整えます。子ども一人一人の取り組みを見取り(評価),戸惑っている子どもや,さらに必要な材料や用具などの支援(指導)を図ります。子どもは失敗を乗り越えながら新たな能力を身に付けます。身に付けた能力が新たな資質となって,次の課題に向かうのです。題材名は,子どもの顔を思い浮かべてまた,題材名から,授業の内容がわかると事前の構えもできます。例えば,木を主な材料にして行う題材名で「木でつくろう」より,「トントンギコギコ」のように擬音も楽しさが増します。子どもたちは,「かなづちやのこぎり」を思い浮かべ活動に期待をもちます。「まほうの種から芽が出たよ」や「まぼろしの花」「消防車のホースから○○の種が…」など,絵の題材名も工夫すると,「おもしろそう」という子どもの声が聞こえてきそうです。教科書の題材名も吟味されていますから,そのまま題材名として使うことができますが,あくまで「題材例名」です。学校や子どもの実態に合わせて工夫することが大切です。35