ブックタイトル造形のABC
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造形のABC
34提案と子ども授業は「提案」からはじまる子どもたちが授業のはじめに興味や意欲をもち,何をするのかはっきりさせるのが,先生の提案です。提案は,題材から導き出されます。題材名を板書して提示することも,題材のねらいや先生の願いを込めて発せられる提案です。提案は一人一人の子どもの発想を広げたり,実現可能な構想に導いたりする役割もしています。指示・説明は明瞭で簡潔に実現するために必要な説明(手順,材料や用具の説明,安全指導など)を行います。提案のあとは,子どもたちの考え合う時間を保障することが大切です。また,授業前の提案もあります。それは材料集めです。材料を集めながら,発想をふくらませることができます。これは,子ども同士で期待をふくらませる有効な時間を共有する醸成期間になります。「提案」の意味授業中の先生の「提案」は遅すぎても,早すぎてもいけません。「こんな方法もあります」と,いくつかの選択肢を提案したり,一定の製作時間後に,「さらに・もっと」と製作の幅を広げるステージアップのために,材料や情報を提案したりすることがあります。また,友だちの製作の様子を自由に鑑賞できる場を自然な形でつくることもできます。子どもが考え「自分で決め取り組む」ことが大切なのです。「提案」はゴール!?本来提案はゴールでもあります。提案までに,やる気が醸成されていることが大切です。「絵がかきたい!」「おもしろそう!今度の図工,楽しみ!」など日常の積み重ねが前提にあります。以前から休み時間に,先生とすもうを取り続け負けていた子どもたちに,「先生にすもうで勝った!!」という絵の提案をしたら,喜びに満ちた子どもの絵になります。37