ブックタイトル子どものABC
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子どものABC
10たかが子どもされど子ども髪を染めるのは自由!?子どもは大人の真似をしたがります。子どもの髪の毛を染めるのは,自由な現代ファッションの一つでしょうか。「目立つから」「子どものうちからおしゃれに」「子どもが茶髪にしてみたいというから」という自己主張や個性を表明するためにするのでしょうか。大人と子どもの違いは,子どもは大人になる前の存在であるということです。体も心も発展途上の子どもです。お酒やたばこを禁じるのと同様に,頭皮に染み込んだ薬品が,将来大人になったとき,どのような健康上の影響を及ぼすか分かっていません。子どもが酒を飲みたい・煙草を吸いたいと言ってきたときに,どう答えるかは「親」の責任です。髪を染めることも同じと考えることには無理があるでしょうか?成長する子どもの健康に責任をもつのは親の大切な役割なのです。自由には「責任」が伴います。人とともに生活する社会の中で,自分にかかわる自由は認められるかもしれませんが,自分の子どもといえども,その人格や健康まで,侵害する権利はありません。子どもが自分で判断して選択できるようになるまで,親自身がきちんとした選択基準をつくり実行することが大切です。あふれる欲望から一つを選べるようになるまで,親が規範を示さねばなりません。親の「がまん」する姿は,子どもにも伝わります。親が何でも好き勝手にやっていたら「示し(しめし)」がつかないのです。子どもは親の所有物ではありません。体も心も健康に生きることを保障すべき「命」なのです。育てる15