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概要

子どものABC

14ガミガミ・クドクド・ネチネチガミガミ・クドクド・ネチネチ「なんで!」に続く言葉には,いろいろあります。ここでの「なんで!」は「なぜ?」「どうして?」という,予測したことが異なった結果になった時に思わずでる疑問の言葉ではありません。「なんで!こんなのもできないの!」「なんで!こんなことしたの?!」と怒るときの前置きの言葉です。子どもの側に「なんで!?」と言われる原因や責任があるのかもしれません。でも,常套句になるのは,子どもを責める対象や感情のはけ口として,子どもを怒るときに出るように思います。「叱る」と「怒る」は違います。感情的に怒っては,届かないことが多いのです。「なんで(なぜ)」を「何」に換えると責める感じがなくなります。「何に一番気を付けるといいと思う?」「もう一度言いなおすとしたら,何て言うといいかな?」など自分で考え,行動に移す可能性をもたせてあげることです。また,叱り方でも「ガミガミ・クドクド・ネチネチ・ナガナガ」が続くと,子どもは自分の存在を価値ある人と感じ取れずに,自己肯定感(自尊感情)を育むことができません。どなほめる声は子どもの知能を高め,怒鳴る声は子どもの攻撃心をあおります。その積み重ねが,子どもの心に残るのです。まずは,あなた自身の自己肯定感を育みましょう。心の蓄えをもつのです。そうしたら,親も子どもも,自己肯定感に包まれた人になることでしょう。育てる*)東ちひろ『ほめ方・しかり方の極意』明治図書2012*)鷲田清一『普通をだれも教えてくれない』潮出版1998*)佐々木正美・松本ぷりっつ『子育てサプリ』主婦の友社201219