ブックタイトル子どものABC
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子どものABC
23認めてほしいほめてほしい「悪い子」はほめる「認めてほしい,ほめてほしい」と願うのは,大人も子どもも同じです。幼稚園や学校で,いじわるしたり,嘘をついたり,物を壊したりして「悪い子」としてレッテルを貼られた問題児と,どのように接していますか。問題児は「問題」が解消されると「普通」になります。問題が判明しないことが多いと,対応するだれもが戸惑い困惑してしまいます。問題の所在を突き止めることも大切ですが,「悪い子」に対して,他の子どもとも同じように接することができるかどうかが大切です。偏見をもっていては,他の子どもと同じように接することはできません。「悪い子」も他の子どもと同じように,どんな些細なことでも,「認めてほしい,ほめてほしい」と強く願っているからです。幼い子どもにやさしく接したとき,進んでかたづけをしたとき,他の子どもと同じようにほめることです。私たちは,ほめられて自信をつけていくのです。まだ,「ほめるところがない」と思う人がいたら,目に見えたこと,ちょっとした変化を言葉にするようにします。「あいづち」と「オウム返し」で,話の糸口をつくるのです。「いっぱい汗かいてるね。」「へえー。サッカーしてきたの」(あいづちとオウム返し)「やるねえ。カッコイイ。それでどうだったの?」というように話をつづけながら「運動すると気持ちいいよね。」と同意の気持ちを伝えるようにします。やってみると何かが動きだします。今までとの変化をとらえると子どもへの見方が変わります。これが子ども理解のスタートです。28