ブックタイトル子どものABC
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子どものABC
33「託す」という命のバトンタッチ長く生きることの意味平均寿命(零歳児の寿命を予想した数値)は,近年ますます延びて男女とも80歳を超えました。でも,今から100年ほど前はどうだったのでしょう。人生50年と言われた時代から,食料事情の伸展や医療の進歩,不慮の事故に対する社会システムの整備とともに平均寿命は格段に延びたと言えるでしょう。平均寿命は各年齢の死亡率から算出されます。ですから赤ちゃんの栄養状態や医療の保護が十分でないと平均寿命も下がります。一概に現在と比較することはできません。現在と決定的に違うのは,お母さんが産み育てた子どもの数です。20歳前後で一人目を産んで仮に5人を産んだとすると,長男・長女が成人近くなっても,末っ子は,まだ幼いことになります。親は,兄や姉に幼い弟妹を「託す」ことになります。親の生きざまを目の当たりにしている兄や姉は,親代わりとなって育てることになります。これからの時代は,誰にどのように「託す」のでしょうか。自立には,他の人の支えが必要です。その支えとなる「人」と,ともに成長できる環境を整えるのが親の仕事になりました。血縁関係でなくても誰もが「兄弟姉妹」になることができます。自らを育ててくれる様々な年齢層の「兄弟姉妹」をつくることです。ともに生きる*)文部科学省「平均寿命と出産年齢及び平均出産年齢の変遷」http://www.mext.go.jp39