ブックタイトルアクティブラーニングのABC
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アクティブラーニングのABC
第3章授業づくり・単元づくりのために…「思考スキル」の性質を理解しよう「思考ツール」を既に活用されている先生は多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし,「思考スキル」をふまえて活用しているか,となるとどうでしょう。実は,「思考スキル」と「思考ツール」には強い関連性があり,まず「思考スキル」を理解することがカギになるのです。学習活動を想定し重視した思考スキルとプロセス重視した七つの思考スキル思考スキル比較する分類する関連付ける構造化する多面的にみる理由付ける定義共通点と相違点を探す。特徴によって仲間分けをする。事柄を既習事項や経験から結び付ける。複数の事柄を関係付ける。複数の視点から考える。根拠を説明する。該当する思考ツールの例ベン図,座標軸Xチャート,Yチャート,マトリックスコンセプトマップ,イメージマップピラミッドチャート,ステップシートフィッシュボーンくらげチャート,くまで図,データチャート評価する根拠をもとに自分の意見を述べる。PMIシート思考のプロセスつかむ…課題との出合い。「なぜ?」「どうして?」の課題を提示する。深める…子どもどうしでの話し合い。効果的な学習形態を用いる。課題の分析や他者に説明するための考えを整理する。まとめる…深めた事柄を一般化する(結論付ける)。教科のねらいを身に付けたり,分析したことをもとに他者へ表現したりする。子どもたちに“○○について考えましょう”と問いかけても,教師の意図した活動にならず,言い直しや付け加えをした経験のある先生は少なくないのではないでしょうか。そんな場合に役立つのが「思考スキル」の考え方です。「思考スキル」とは,“比較する,分類する”といった,考えるための具体的な行為の総称です。「思考スキル」を用いて,“〇〇と〇〇を比較しよう”や“〇〇を分類しよう”と問いかけると,子どもたちは学習活動をイメージしやすくなり,その結果,意欲的で主体的な学習活動へと変わります。「思考ツール」を活用する際には,学習活動に合わせた「思考スキル」をまず設定し,そのねらいに見合った思考ツールを選ぶようにすることが大切です。「思考スキル」と「思考ツール」,まぎらわしいですが区別しておさえましょう。18