ブックタイトルアクティブラーニングのABC

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概要

アクティブラーニングのABC

第4章さらなる充実のために…発達段階に合わせた柔軟な手段を校種や学年が異なっても,授業づくりには,学習方法のように「変わらないこと」がある一方で,子どもたちの発達段階に合わせて配慮し,「変えなければならないこと」もあります。ここでは,「1時間の学習課題を決める」ということに焦点を当てて,掘り下げてみたいと思います。学習課題をつくる上での考え方低学年のころは,物事の対象について,自分を中心にとらえる時期であると考えられます。そして,高学年ごろになると,少しずつ周りと自分とを比べたり,物事を一般化したりすることができるようになってきます。アクティブ・ラーニングを進めるにあたって大切にしたいことは,本時の学習課題をどうつくるかということです。では,その方法ですが,常に同じやり方ではなく,発達段階に応じて適宜変えた方が効果的です。学年つぶやきの数本時の学習課題ノート整理1年生2年生3年生「多い」自然にたくさんのつぶやきが発せられる。個々の疑問や気付きをもとに考える。※本時の最初に行う。ノートづくりの基礎段階。自分の考えや計算過程などについて「丁寧に書くこと」を意識させることが大切です。その上で,授業の最後に,振り返りとして感想やわかったことを書かせましょう。板書を意識させたい3,4年生では,板書をベースに,自分の考えを矢印や吹き4年生出しを用いて追加させるようにしましょう。5年生6年生中学高校「少ない」意見や疑問をもっていても,つぶやきの数は少なくなる。前時の終末,ノート整理時に,気付きや疑問を書かせる中で考える。※前時の終末に行う。板書をただ写すのはよくありません。板書にある本時のポイントをもとに,自分なりの考えで整理していくように指導して,学習内容をしっかりと理解させましょう。学習のポイントを理解し,自分自身が本時の学んだことを構造化していくことによって,学習の定着を図りましょう。26