ブックタイトルアクティブラーニングのABC
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アクティブラーニングのABC
P.26の表に示した「つぶやきの数」に注目して考えてみました。小学校低学年では,子どもたちから自然にたくさんの「つぶやき」が発せられます。しかし高学年以降になると,たとえ意見や疑問をもっていたとしても,「つぶやき」の数は少なくなります。つまり,特定の子以外は,指名しない限り積極的に発言しなくなるのです。低学年から中学年※本時の最初に行うとよいでしょう。そこで,低学年から4年生くらいまでの,気付きや疑問が出てきやすい段階では,個々の「つぶやき(気付きや疑問など)」を,本時の学習課題として取り上げるのです。そうすることで,取り上げられた子どもが意欲的になるというだけでなく,他の子どもたちも,自分の気付きや疑問を取り上げてもらおうと積極的に発言するようになります。つまり,みんなから認められる機会をできるだけ多くの子どもに与えることで,クラス全体の学習意欲を高めることにつながります。高学年以降※本時のはじめでなく,前時の終末に行っておくとより学習意欲の高まりが期待できます。前時の授業と本時の授業がつながる,つまり,「学びをつないでいく」ことについては,学年が上がったからといって変わるものではありません。しかし,高学年以降では,学習内容も複雑化し,多面的,多角的な思考が求められます。学習課題をつくるにあたっては,4年生くらいまでと同じく授業の最初にその場で行っていたのでは,教科によっては題意をつかむことができなかったり,資料を多面的に読みとることができなかったりします。よって,前時の終末,ノート整理の段階で,気付きや疑問を書かせる習慣づくりをしておくことが大切です。また,単元全体の見通しを明らかにし,本時がどう次時とつながっているのかとらえられるような進度表を示しておくことも非常に効果的です。「予習がしたくなる!」をめざそうP.13発達段階に合わせ,ステップアップさせることが大切だね例えば高学年でも,板書をベースにしたノート整理ができていないと判断した場合は,1学期のスタート時は適宜段階を下げ,2学期以降から発展させるなど,柔軟に取り組むようにするとよいでしょう。第4章さらなる充実のために●27