ブックタイトルアクティブラーニングのABC

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概要

アクティブラーニングのABC

…アクティブ・ラーニングの本質をつかむ学習の能動性(静外体的験活の動機会)動D教授型授業C体験活動のみ内的活動(思考する機会)B静的なアクティブ・ラーニング型授業A動的なアクティブ・ラーニング型授業主体的に思考する機会をどう設けるかが重要動アクティブ・ラーニング3箇条(本書P.3)で,思考レベルでアクティブであることの重要性について説明しました。上の図は,そのことを端的に示しています。1.従来の教授型授業(受動的な状態)外的活動,内的活動,どちらも不活発なので,D2.体験活動のみの状態外的活動は活発だが,思考レベル(内的活動)で活発になっていないので,C3.見た目は静かでも頭が回転している状態外的活動は活発ではないが,思考レベルでは活発になっているので,B4.外的活動,内的活動どちらも活発な状態頭も体も活発になっているので,Aそうか,一生懸命考えを巡らせて読書をしている子はB,これも評価できるよね!少し補足しましょう。Bの,見た目には静かでも,個々の頭の中では意欲的に思考している状態は,「静的」にアクティブであると言えます。この状態,実は誰でも見た目にわかりやすいAの「動的」にアクティブな状態と双璧をなすものであり,この静的にアクティブな状態へどのように導くか,あるいはその状態をどう見取ることができるかが,アクティブ・ラーニングを実施する上で大きなポイントと言えるでしょう。「アクティブ」な話し合いって!?P.10また,Cの状態でとどまらないためにも,体験したり見聞きしたりしたことをもとに整理・分析し,次の課題を見つけるようにするとよいでしょう。つまり,「体験」と「体験」をつなぎ,学びをつくっていくことが大切なのです。1)引用:松下佳代(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)編著「ディープ・アクティブラーニング」(勁草書房,2015年)において,『学習の能動性』(松下,2009)として示されたモデルに筆者が一部追記。第1章アクティブ・ラーニングとは?●5