ブックタイトルアクティブラーニングのABC
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アクティブラーニングのABC
Point2はじめにみんなで評価基準をつくろうルーブリックとは,子どもたちの学習到達状況を評価するための評価基準表のことです。これをクラスみんなで決め,提示することで,その授業のねらいが具体的になります。〈ルーブリックをつくるコツ〉その1:授業の最初にクラスみんなで協議して決める。その2:「満足できる」基準(◎)は教師が示し,「十分満足できる」基準(◎)を子どもたちで判断させる。授業によっては両方みんなで決めてもよい。※教師はねらいを明確にもった上で,上手に言葉かけをして,子どもたちの発言をひろいながらそのねらいに沿った評価基準を決める。◎などの記号は任意。左は,みんなで確認し合い,決定したルーブリックです。教師は本時の学習について「自分の考えを伝えること」を目的とし,◎として提示します。次に,子どもたちに「十分満足できる」基準(◎)を考えさせます。「差別されていた人々の思いに寄り添うこと」や「自分自身の生活をもとに考えること」などという意見がでます。そこで,このようにルーブリックを決定し,授業を始めます。6年社会:「全国水平社」の授業例自分たちで決めた基準だから,よりやる気が出るね!左の写真が授業終了後の板書の様子です。差別されていた人々の思いにふれ,怒りや悔しさ,不合理を理解し,「決めつけではなく,人柄やよさで正しく判断することが大切」といった結論に至ったことがわかります。ルーブリックをみんなで作成することで,その学習の目的がはっきりとし,議論が活性化されました。!Active Point(授業のはじめに)明確な課題意識をもたせましょう。ねらい,基準を自分たちで決めたという意識が大切です。そのことで,より主体的,協働的な学習活動が促されます!第2章これだけはおさえておきたい!九つのポイント●7