ブックタイトル高等学校情報 Scratchとドリトルではじめるプログラミング
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高等学校情報 Scratchとドリトルではじめるプログラミング
20 図形を描こう ?繰り返しの利用? 21S c r a t c h ドリトル図形を描こう繰り返しの利用カメ(タートル)を歩かせると、動いた跡に線が残ります。これを利用して、ここではカメを画面上で動かして正方形を描きます。また、ひと続きの命令を何度も実行する「繰り返し処理」を利用して、プログラムをシンプルに記述する方法も学びます。完成例Themedolittle2プログラムかめた=タートル!作る。「かめた!100 歩く 90 左回り。」!4 繰り返す。ステップ2 動きをまとめる(続けて命令する)かめた=タートル!作る。 !かめた!100 歩く。 ?かめた!90 左回り。 £かめた!100 歩く 90 左回り。 ¢¢ 「かめた」が100歩前進して左に90度回転する。TIPS 「歩く」や「左回り」など、複数の命令を続けて書くことができます。続けて書いた場合は、左にある命令から順番に実行されます。【確認】?£の2行と¢は同じ意味の命令です。¢のように一連の動作をひとまとまりにして書くと、わかりやすいプログラムになります。ステップ1 線を引くかめた=タートル!作る。 !かめた!100 歩く。 ?かめた!90 左回り。 £! 「かめた」という名前でタートルをつくる。? 「かめた」が100歩前進する。£ 「かめた」が左に90度回転する。TIPS 命令の対象(オブジェクト)を!で指定し、その右側に命令を書きます。「歩く」や「左回り」が命令で、「100」や「90」はその命令とともに送られる値(引数)です。引数と命令の間には空白が必要です。また、命令文の末尾にはかならず「。」を入れます。!のように、つくったオブジェクトに名前をつけることで、?£のように命令を伝えることができます。《命令文の基本形》 命令を送るオブジェクト!引数 命令。【確認】正方形の1辺が描けます。£で直角に曲げておくことで、次の1辺を描く準備をしています。ステップ4 「繰り返し処理」を利用してプログラムをまとめるかめた=タートル!作る。「かめた!100 歩く 90 左回り。」 !4 繰り返す。§ ¶ステップ3の∞の部分を、1行だけ残して削除します。§ 残った1行を「」で囲む。¶ 「」内の命令を4回繰り返す。TIPS 「」で囲まれた部分は、ブロックオブジェクトという、オブジェクトの一種になります。オブジェクトなので「!」で命令を送ることができます。¶の「繰り返す」は文字通り処理を繰り返し行うための命令で、引数で指定された回数だけ、「」内の命令を繰り返し実行します。《繰り返し命令の基本形》 「繰り返したい命令」!繰り返し回数 繰り返す。ステップ3 正方形にするかめた=タートル!作る。 !かめた!100 歩く 90 左回り。かめた!100 歩く 90 左回り。かめた!100 歩く 90 左回り。かめた!100 歩く 90 左回り。∞ ステップ2の¢をあと2回繰り返し正方形にする(?£の2行も1行にまとめておきましょう)。【確認】これで正方形は完成です。しかし、このプログラムには同じ命令が4つあり、むだが多いことに気づきます。このように同じ命令を何回も記述する場合は、「繰り返し処理」の利用により、プログラムをシンプルに記述することができます。次のステップで、実際に「繰り返し処理」を記述する方法を学びます。∞こんな図形も描けるよ。これでプログラムは完成です。ステップ3、4のプログラムはどちらも正方形を描くプログラムですが、書き方を工夫することで、プログラムがシンプルになりました。「繰り返し処理」はプログラムをつくるうえでとても重要な考え方なので、記述方法をしっかり理解しておきましょう。かめた=タートル!作る。「かめた!100 歩く 90 左回り。」!4 繰り返す。GOAL!繰り返しの部分90度回転100歩前進?£● やってみよう1. 1辺の長さが200の正三角形を描くように、プログラムを変更してみよう。2. 正五角形や正六角形、星形を描くプログラムを作成してみよう。3. 「回転角度」や「繰り返し回数」(必要なら「歩数」も)を変更して、いろいろな図形を描いてみよう。