ブックタイトル子どもとつくる図工の時間
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子どもとつくる図工の時間
12表現・鑑賞が一体となった空間 授業の空間を考える際には、どのような資質・能力を育むことをねらいとしているのかを明確にした上で、場の設定をくふうすることが大切です。図工では、子どもが表現と鑑賞を行き来しながら活動できるようにすることで、資質・能力を豊かに育むことができます。そのためには、友だちの表現のよさを見つけ、自分の表現に生かしたくなるような空間づくりが大切です。どうすれば表現と鑑賞が行き来し、学び合いが生まれるような空間にできるのでしょうか。机の配置をくふうする 机の配置ひとつで子どもの活動は大きく変わります。机の配置が授業のねらいを達成できるかどうかの鍵を握っているともいえます。活動のねらいや内容に応じて、隊形や場づくりを設定することが大切です。空間づくりを考える濵﨑 昇平(鹿児島大学教育学部附属小学校)3自然な鑑賞活動を促したいとき二?四人を向かい合わせる隊形が効果的です。子どもは活動しながらも目の前にいる友だちの表現に目がいきます。「見てごらん」と言わなくても、必要に応じて鑑賞を行い、表現に生かすことができます。友だちの作品の鑑賞を促したいとき全員を向かい合わせる隊形が効果的です。それぞれが折り紙でつくった建物などを集めて町を表現するような題材では、長机を用意して作品を並べられるようにするとよいでしょう。友だちの作品にも自然に目がいき、自分の表現に生かすことができます。全身を自由に使って活動させたいとき机の上だけが表現の場所とは限りません。机をすべて廊下に出し、教室の床に大きな紙を敷き、表現する場の設定もあります。子どもたちは全身を使い、友だちと交流しながら表現したり、自由に歩き回りながら友だちの表現を鑑賞したりできます。