ブックタイトル子どもとつくる図工の時間
- ページ
- 16/52
このページは 子どもとつくる図工の時間 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 子どもとつくる図工の時間 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
子どもとつくる図工の時間
14頭の中で、授業をしてみる 授業をシミュレーションすることは私の楽しみの一つです。まずは、題材、材料・用具、形や色、イメージなどを介して子どもたちと自分が笑っている――そんな理想の授業像を思いえがきます。その理想の実現に向けて具体化していく作業が授業シミュレーションです。 シミュレーションする際に私が意識していることは大きく二つです。一つは「各場面と、場面同士のつながりを考えてシミュレーションする」こと、もう一つは「すべての子どもの顔を思い浮かべながらシミュレーションする」ことです。 また、「実際にやってみる」ことも大切です。誰もいない図工室や教室の黒板の前に立ち、授業を実演してみるのです。私はこれを「エア授業」と呼んでいます。私は最初の一言目がうまく出ないことが多いので、実際に言葉を口に出してみて、しっくりくるまで吟味します。また、場の設定がベストな状態になっているのかを隅々まで確認します。シミュレーションする笠 雷太(東京都 筑波大学附属小学校)4図 解 脳内授業シミュレーション各場面を考える子どもの顔を思い浮かべて考える授業の盛り上がり展 開 導 入 前 時材料との出合い教室に入ってくるとき、材料を見えるように置いておいたら興味を引きだせるかな。逆に隠しておくのもいいかも。時間設定この場面が長いかも。子どもが飽きてきたら、視点を変えたり気持ちがワクワクするような仕掛けが必要かな。机の配置前時と本時では活動の内容が異なるから、変えた方がいいかな。Aさんは、言葉だけの導入でワクワクできるかな。視覚的な仕掛けが必要かも。用具を渡すタイミング最初からこの用具を手渡しても大丈夫かな。子どもの必要感を引きだしてから手渡した方が、安全で適切な指導ができるかな。Cさんは追加の材料をほしがるだろうけど、限られた材料でできることを考えるよう促そう。B さんは発想でつまづくかも。ヒントになる前回の活動を思いだせるよう、声かけしよう。