ブックタイトル子どもとつくる図工の時間

概要

子どもとつくる図工の時間

20効果的な声かけとは　練りに練った導入をした授業であっても（場合によっては練りに練った導入の場合ほど）、その後の活動が教師の思った通りに進むとは限りません。満面の笑顔で「見て見て！」と駆け寄ってくる子どもばかりならよいですが、実際の授業では、じっと考え込んだ様子で手が動かない子どもや、友だちのやり方を横目で見ながら見様見真似でやってみる子ども、ねらいを理解できずに全く違う活動になっている子どもなど、その反応は様々です。このような場面に遭遇したとき、私たちは子ども一人一人にどんな声かけをすればよいのでしょうか？　例えば、「先生！　見て見て！」と最初は積極的に活動を見せに来ていた子どもが、活動が進むにつれて、気がついたら全く来てくれなくなっていた、という経験はありませんか？　子どもは、自分ができたことや見つけたことを先生に知ってほしい、認めてほしいという思いで活動や作品を見せに来ます。「いい声かけは細やかに矢澤　聡（沖縄カトリック小学校）３